もったいないエレベーター

いつもブログをご覧いただき有難うございます。少し古い話で恐縮なのですが、昨年のことでした。ぎおん浄廟はいつでも見学を受付けておりますが、ある日、見学ご希望のご家族がいらっしゃいました。そのご主人のお母様からいただいたお言葉です。

受付のある1階から2階、3階とご案内させていただくために、いつもの見学案内のように、エレベーターの昇降ボタンを押して、ご家族におすすめすると、そのお母様が笑顔で「もったいないから階段で上がります」とおっしゃったのです。

とっさに私は意味がつかめませんでしたが、エレベーターを使うのがもったいないとおっしゃったことに気づき、「お客様のためのエレベーターですので、どうぞお乗りください」と申し上げたのですが、当館のエレベーターを使うのがもったいないという考え方に、感動すら覚えました。

その後、通常の見学案内をさせていただき、ご満足いただけたようでしたが、あとになって考えると、お母様のお言葉の深い意味が感じとれました。いえ、意味というより、深いお人柄でしょうか。

まったく何気なくおっしゃられた様子でしたが、つい口にする言葉で人を感動させることも、失意を与えることもできることにあらためて、言葉の使い方の大切さを感じました。

ぎおん浄廟では、いつでも見学を受け付けております。その際、お電話にてご予約いただけるとご案内がスムーズです。

最後までお読みいただき感謝です。


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