『恩を忘れちゃぁ いけんのう』~奥様からのメッセージ~

皆さん、こんにちは。

 

 

家族葬・納骨堂・法要

広島県広島市のご供養専門の施設

ぎおん浄廟(じょうびょう)の梶川(かじかわ)です。

 

 

先日 お葬儀をさせていただいた

喪主のおじいちゃん(80歳代)

 

 

長年 連れ添われた奥様が

救急車で自宅から病院に搬送後

 

 

病院内のICU(集中治療室)で

その日に息を引き取られました

 

 

 

おじいちゃん なにがなんだか

わからないまま・・・

 

 

ぎおん浄廟への第一報も

看護師様からでした

 

 

病院へのお迎え後

安置させていただき

 

 

その後の打合せの

第一声が

 

 

『なんもわからんが・・・

まだ亡くなった実感がなくて』

とポツリ

 

 

葬儀の打合せも一通り

終わった頃から

 

 

その昔 両親から

奥様との結婚を反対された事

 

 

足を悪くされた70歳の時

奥様が自動車学校に入学され

60歳で免許を取得

 

 

あなたの為に』と

車で現場まで送ってくれた事

 

 

そのおかげで75歳まで仕事を続けられ

これから奥様とゆっくり旅行でもと

思っていた矢先・・・

 

 

また ここ最近

奥様の様子に変化があり

 

 

『おとうさん、保険証や年金手帳

通帳・印鑑はこの袋に入ってるよ』

 

 

『このテーブルの上 片付け

お花買っといたから』

 

 

いつも そんな事は言わないし

花も買わない奥様だったそうで

 

 

今思えば

奥様自身がこうなるかもと気づいてたかも・・・

 

 

これまで 奥様がやってこられた事は

すべて俺の為だった

 

 

いなくなると

その 有難みがわかってきた

 

 

『嫁さんからこれまでもらってきた

恩(おん)を忘れちゃぁ いけんのう』と

しみじみと語られました

 

 

火葬場から帰られ

小さくなられた奥様のお骨壺

 

 

ご自身で 片付け

花を置かれたそのテーブル

 

 

『おい 帰って来たぞ』と声をかけ

おじいちゃん そっと骨壺を置かれました

 

 

今後の手続き等のお話し後

『しばらく、ご自宅で供養して

あげてください』とお声掛けさせていただきますと

 

 

おじいちゃん

『そうよのぉ 今までの恩

少しずつ返していこうかのぉ』

 

 

私も

さまざまな方々から『受けたご恩』

しっかりと返していきます

 

 

それではまた


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